土居真珠

真珠の見分け方

お店などで真珠を見たとき「小さい方が高い」「サイズが同じなのに値段が違う」など、
「なぜ?」と不思議に思ったことはありませんか?ここでは真珠の品質を決める6つの要素についてご説明します。

真珠層の巻き厚について
この「真珠層の巻き厚」は6つの要素の中でも一番重要な要素です。真珠養殖業者はこの「真珠層の巻き厚」を一番重要視します。この「真珠層の巻き厚」がなくては、いくらその他の5つの要素がすばらしくても、その真珠の価値は上がりません。
真珠層の巻き厚
右のイラストは核の表面に真珠層が積み重なったイメージです。商品になる真珠は何千層もの真珠層が積み重なってできています。
真珠層

下の1枚目の写真は、真珠層の巻きの薄い真珠と厚い真珠の比較です。半分に削ると2枚目の写真のようになりました。薄い方は写真でもわかりにくいくらい真珠層が薄いですが、厚い方は核にしっかりと真珠層が積み重なっているのがわかります。(真珠の縁の黄色いものが真珠層です) 真珠層は貝の体の中で作られるので、一般的には貝の中にいる時間が長ければ長いほど巻き厚が良くなります。

真珠層の巻き厚による違い 真珠の断面
POINT
真珠には当年物(とうねんもの・育てる期間が1年以内のもの)と越物(こしもの・育てる期間が1年以上のもの)があり、もちろん越物のほうが、育てる年月が長いわけですから真珠層も厚くなるのですが、すべての越物がそうなるわけではありません。 アコヤガイの個体差にもよるので、弱いアコヤガイだと1年以上育ててもあまり真珠層を分泌しないものもありますし、強いアコヤガイであれば1年以内でもたくさん真珠層を分泌するものもあります。必ずしも越物だから真珠層が厚いとか、当年物だから真珠層が越物よりも薄いということは言えません。
光沢について
光沢 光沢 光沢
真珠の「光沢」は「真珠層の巻き厚」と密接な関係があります。真珠の光沢とは、真珠表面の光沢ももちろんですが、特に真珠独特の内側から湧き出てくるような輝きのことを言います。 真珠層が厚くなれば、真珠に奥深い輝きが生まれ、価値は上がります。その真珠層の厚さと、真珠層を作る結晶の構造で「光沢」は生まれます。 2枚目の写真では、真珠層が厚くなるほど真珠の中心の色が濃くなっていっているように見えます。真珠の中心の干渉色がとても濃くなり、「イクラの目玉」のように見えるようになり、奥深い輝きが出てくるのです。これを、私たちは「真珠に力がある」と表現しています。 3枚目も「真珠の巻き厚」と「光沢」の関係が良くわかる写真です。下の真珠になるほど、真珠の中心に芯のようなものが出てきて、色が濃く見えます。これが干渉色です。 もうひとつこの写真でわかりやすいのは、真珠の表面に撮影時のカメラが映っています。光沢が強くなるほど、真珠の表面にいろいろなものを映しこみます。
POINT
真珠の光沢

簡単な真珠の光沢の見分け方があります。真珠を見つめたとき、自分の顔が真珠の表面に鏡のようにどれだけ映るかを見ればわかりやすいです。 左の写真では真珠の表面に愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」が写っているのがわかります。品質の良い真珠は、どれも鏡のように写りますが、その場合の決め手は目の細かさです。 デジタルカメラの解像度を思い浮かべてください。高い解像度を持ったデジタルカメラほど目が細かいです。 よい真珠になるほど細かいところまで表面に映しこみます。

エクボについて
真珠のエクボと突起
真珠の「エクボ」とは、真珠の表面にある突起やくぼみのことです。私たちは「キズ」とも呼びます。真珠は生物が作るものなので、表面に突起やくぼみは必ずといっていいほどうまれます。 私たちが「エクボ」のある真珠を商品に加工するとき、「エクボ」の部分やその付近に穴を開けてエクボを見えなくするなど工夫をしながら穴を開けていきます。しかし、「エクボ」もひとつというわけでは無い場合もありますので、なるべく上手にエクボを隠すような加工をします。ひどいエクボがあるものなど商品には使用出来ないものもでてきます。 1枚目の写真はエクボの多い例です。ここまでエクボが多いとお勧めできませんが、真珠に「エクボ」は少々あるものです。真珠に強い輝きがあれば表面に色々なものを映し込みますので、小さなエクボであれば見えなくなります。 特にネックレスを選ぶ場合は、多すぎるエクボはダメですが、少々のエクボが気にならなければ輝きの強いものもおすすめです。
真珠のエクボ 真珠の突起
色について
カラフルな真珠
お店でよく見かける真珠(アコヤ貝からとれる真珠)は、ほとんどがピンク系、ホワイトピンク系、ホワイト系が多いですが、実はそれ以外にもブルー系、グレー系、クリーム系、ゴールド系などさまざまな色があります。  
干渉色と実体色 干渉色によって変わる色
干渉色と実体色
干渉色とは真珠層が厚く巻くことによって生まれる色です。干渉色は2種類の色(ピンク系とグリーン系)に分けられます。左の写真を見てわかるように、中心の色が違います。左がグリーン系、右がピンク系です。 宇和島の真珠は「ピンクの色がさしている」と言われ人気がありますが、それはこの干渉色のピンクの色のことを言います。(注:宇和島の真珠すべてがピンクの干渉色を持っているわけではありません)
干渉色によって変わる色
左写真の、左の2つが実体色がホワイト系の真珠(一番左が干渉色がグリーン、真ん中が干渉色がピンク)、一番右が実体色がピンク系、干渉色がピンクの真珠です。一番右の真珠の縁(ふち)がピンク色になっているのがわかると思います。実体色は調色(ちょうしょく)という加工によって後からつけることが出来ます。調色によってつけられるピンクの色はここに出てきます。
光沢
左の写真は見え方の比較です。2つの真珠は「実体色」「干渉色」ともにピンク系ですが、右の真珠のほうが干渉色の色が濃く、目立って見えます。このように、干渉色が強い真珠は、肌に着けたときにとても映えます。
POINT
干渉色は一般的には真珠層の巻き厚が厚くなれば、その色は濃くなっていきます。実体色の色が濃くなっても、真珠を肌につけた場合、真珠は肌の色を写しますので、ある程度濃くない限りは実体色は目立ちません。真珠を選ぶ場合は、実体色の色よりも、真珠層の巻き厚とそれによって変化する干渉色の色の濃さで判断するのが良いと思います。
ブルー真珠
ブルー真珠
ブルーの真珠は「ナチュラルブルー」と「コバルトブルー」の2種類に分けられます。 「ナチュラルブルー」とはその名のとおり、天然の色です。「コバルトブルー」とは加工して色を変えてあるものです。真珠の色は偶然できるものなので、特にナチュラルブルーはとれる量が少なく希少です。
「喪服用に使いたいから」とブルー真珠ネックレスを希望するお客さんのお声をよくお聞きします。黒い服には普通の色のネックレスよりもブルー真珠ネックレスのほうが映えるからだと思います。 普通のネックレスとブルーのネックレスを黒の布の上に置いてみました。黒い布の上では、普通のネックレスは黒い色を吸って少しくすんだように見えます。ブルーのネックレスは、真珠自体が色を持っているので、黒の布の上でも主張します。だから喪服に合うと言われるのですね。
ブルー真珠
ゴールド真珠
アコヤガイからはゴールドの真珠も生まれます。ですが、最近ではとても希少な真珠になってしまいました。一般的によく見られるゴールドの真珠のほとんどが白蝶貝(しろちょうがい)という南洋の海で生息する貝から採れる真珠が多く、こちらはオーストラリアやインドネシアに生息する貝で、貝殻の内側の真珠層がゴールドの色をしています。貝の大きさも日本で採れるアコヤガイと比べてとても大きいので、大きな核が入り、大きい真珠ができます。南洋の真珠は大きいサイズのものが多いです。
ゴールド真珠 白蝶貝
POINT
真珠養殖業者は、真珠層の巻きの厚いものを作ろうと努力しています。 また、最近ではなるべく白い真珠を作ろうという向きがあります。一般的に少し黄色味を帯びたクリーム色の真珠は避けられる傾向があり、クリーム色の真珠ができにくいようにしているのです。 このクリーム色がより強くなったものがゴールド色になりますから、クリーム色の真珠ができにくいようにしようとすればするほどゴールド色は少なくなっていきます。現在日本産アコヤ真珠のナチュラルゴールド色の真珠はものすごく量が少ないです。
貝の色と真珠の色
アコヤガイの貝殻は内側の真珠層と呼ばれる部分がとてもきれいです。また左の写真のように、真珠層はいろんな色素を持っています。ピンク、ホワイト、ブルー、イエローと様々です。 この貝殻の輝きが真珠の輝きとなり、この貝殻の色が真珠の色に反映されます。そのためいろいろな色の真珠が生まれるのです。貝を開けてみるまではどんな色の真珠が入っているかは分かりません。驚きの瞬間です。
アコヤ貝

左の写真は黒真珠を作る黒蝶貝(くろちょうがい)の貝殻です。主にタヒチに生息する貝で、上で紹介した白蝶貝のようにサイズが大きいため大きい核が挿核でき、大きい真珠が採れます。真珠層の色素もグリーン、グレー、ブラックなど様々です。

黒蝶貝
真珠の大きさについて
一般的にアコヤ貝からとれる真珠では7mm、8mmが普通サイズで、8mm以上が大玉といわれます。 真珠のサイズは、アコヤ貝の中に入れる核(かく)の大きさとその表面に積み重なる真珠層の厚さで決まります。小さな核を入れれば小さな真珠ができ、大きな核を入れれば大きな真珠ができます。
様々なサイズの真珠
核(かく)とは真珠の元になるものです。「ドブ貝」という貝の貝殻の厚い部分を切って、丸く削ったものが使われます。真珠は核の表面が貝殻の真珠層という成分でおおわれることでできています。貝殻の核を使うことで、真珠の形成、加工に相性が良いのです。 現在宇和島で生産されている真珠のサイズは8ミリが主流です。9ミリサイズのものもとれますが、それ以上の10ミリのサイズになるととても稀です。 同じ品質であれば、大きいほうが価格は高くなりますが、真珠の価値は真珠層の巻き厚の厚さが大変重要です。いくらサイズの大きな真珠でも核の大きさが大きいだけで巻き厚が薄い真珠では価値はありません。
核
POINT
大きい核を入れれば、大きい真珠ができるのですが、実際は、核の大きさは核を入れるアコヤガイの大きさで決めています。大きな貝には大きな核が入りますが、小さな貝には小さな核しか入りません。無理やり小さな貝に大きな核を入れてしまうと、その貝はストレスなどで死んでしまったり、真珠層をうまく分泌しなかったりします。大きな真珠は量も少なく、値段は高いですが、大きいからといって 、ほかの5つの要素、特に「真珠層の巻き厚」が欠けていては価値が上がりません。アコヤガイにストレスを与えることなく良い真珠を作り出すのが重要です。
形について
バロック真珠とツイン
一般的に真珠は球形の形をしています。 実は真珠にはいろいろな形のものがあります。真珠は真円(球)に近いものほど高価ですが、バロック真珠と呼ばれる形のゆがんだ真珠や、 ツインと呼ばれる雪だるまのような形の真珠など、通好みの真珠として大変重宝されています。
ツインの真珠 真珠層
真珠を作っていると、稀に雪だるまのような真珠が出てくることがあります。私たちはこれを「ツイン」と呼んでいますが、本当に雪だるまのようです。 真珠を作るとき、通常はひとつの貝に対して核をひとつだけ入れますが、貝の大きさによっては、少し小さい核を2つ入れることがあります。この核を2つ入れる作業を「2個入れ」と言うのですが、そういう核入れ作業をするときは、核と核を離して、くっつかないように入れます。しかし、くっついてしまうものが出てくるのです。くっつかないようにと離して入れているのに・・・ということで、ツインの真珠、縁結びにお守りとしていかがでしょう。
POINT
バロック真珠の輝き

バロック真珠とよばれる形のゆがんでいる真珠は、真珠層の巻き厚が厚く、強い輝きや個性的な色を持っているものが多いです。真珠は、真珠層と呼ばれる0.2~0.3ミクロンの層が何千層と積み重なってできています。最初は丸だった核が、真珠層がたくさん積み重なっていくと、形が変形してくるものも出てきます。その真珠層の歪みによって起こる複雑な光の屈折によって、様々な色、独特な輝きが生まれます。

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